株式市場とゼロサムゲーム
株式投資はゼロサムゲームではないか?という意見をよく耳にします。ここでは、投資とゼロサムゲームについて考えていきます。
ゼロサムゲームとは、簡単に説明すると、例えば、ここに一つの飴があります。そして、この飴はAさんが取得単価100円で保有しているものとします。そして、Bさんがこの飴を80円で買いました。その後、BさんはCさんに120円で売りました。
この飴の単価は100円ですので、
Aさん 80円で売却の為20円の損
Bさん 120-80円で40円の利益
Cさん 100-120円で20円の損
となり、是認の損と利益を合計すると、0になってしまいます。
つまり価格の変化が無いものを数人の間で売買したとしても損益を合計しても結局はゼロになってしまう。このことをゼロサムゲームといい、経済的になんらの価値を生み出していない事になります。
それでは、株式市場について考えてみましょう。
株価に適正な価格は無いという反論はもちろんありますが、ある一点だけを抽出して考えた場合、企業の収益力は一定です。その瞬間にはなんらかの形で適正な価格があるわけで、その適正な価格が存在する以上は株式投資はゼロサムゲームになってしまうわけです。
ただし、株式市場の全体のパイは一定では有りません。なえぜなら、株価が成立する根拠としての会社の利益の大きさや、持っている資本(厳密には利益剰余金など)が増加する事があるからです。
例えば、戦後間もない頃に上場した企業は資本蓄積もありませんし、利益の額もたががしれていたときもありました。しかし、現在では、その時何百倍から何千倍もの利益をあげるようになり、その会社の資本蓄積も膨大になっています。
つまり、会社の上げる利益や資本蓄積の増大により、株式市場のパイ(全体の大きさ)が拡大することになります。
結果、市場の拡大によりゼロサムゲームの状態から抜け出す事になります。
以上の点より、株式市場は超短期的にはゼロサムゲームが成立するが、中長期的にはゼロサムゲームが成立しないという結果になります。
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