毎月分配型投資信託はお得か?
最近、証券会社や銀行(特に都銀)において毎月分配型投資信託が非常によく売れているそうです。為替のリスクは取りますが、年4〜5%程度の金利が毎月もらえるということで、主婦層を中心に売れているそうです。
ですが、果たしてこの毎月分配型の投資信託はホントにお得なんでしょうか?少し考えて見ましょう。
投資信託は、投資家からお金を集めて投資します。ここまでは分かってもらえると思います。
毎月分配型の投資信託は債券を中心に運用しています。つまり投資信託のポートフォリオの中身はほとんどが債券になっているはずです。
通常、債券の利払いは年に二回または一回です。しかし、毎月分配型の投資信託の場合、毎月投資家に分配金を拠出しなくてはなりません。
本来ならば、全ての資金を債券に投資して、債券の利息を配当に回すというのが、効率的なはずですが、利息が支払われる前に、配当を行わなければならないため、投資家に分配する為の資金を確保しておく必要があり、投資効率としては非常に非効率となっているのです。
毎月分配されるからお得!というのは大きな勘違いというわけです。
ただ、毎月分配型の投資信託に意味がないわけではありません。投資効率としては、よくない商品ではありますが、毎月のお小遣いの代わりになるという使い方はあります。
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