ボリンジャーバンドの見方
ボリンジャーバンドは、株価のボラティリティ(値動き、値幅)をあらわしており、5本の補助線がチャートから大きく乖離していく局面はボラティリティが高く、上下どちらかの方向に株価は推移していきます。逆に補助線が縮まる局面はボラティリティが低く、株価は横ばいを続けているということになります。
このボリンジャーバンドにおける5本の補助線は上からH1、H2、中心線、H3、H4と呼びます。そして、その幅を「バンド」と呼びます。
ボリンジャーバンドの利用は、主に2つあります。
ボリンジャーバンド分析@バンドが狭いとき
いわゆるレンジ相場(横ばい相場)のときです。このときは一定のボラティリティの中で株価が推移すると考えることができますから、H4付近で買い、H1付近で売りという戦略が有効です
ボリンジャーバンド分析Aバンドが拡大しているとき
バンドが狭いところから膨らむときです。バンドが膨らむときは、株価が好材料(悪材料)により大きく動いているという時と言い換えることもできます。つまり、上昇(下降)トレンドがはじまったと捕らえることができます。トレンドライン分析の際に、持合相場か上昇(下降)トレンドかの区別がつきにくい場合があると述べましたが、この時はボリンジャーバンドを参照することによって、上下のトレンドがスタートしたかどうかを知ることができます。
ボリンジャーバンドによって、バンド拡大時の戦略(上昇時のみ有効)は、素直に、ボラティリティの拡大による上昇トレンドに素直に乗ずる方法がベストだと思います。また、移動平均分析における、25日移動平均線を押し目の限界と捕らえ、25日移動平均線付近買い、H1付近売りという戦略も有効でしょう。
ボリンジャーバンド分析の利点は、レンジ(持合)相場における売買目安を教えてくれるところです。一目均衡表での分析では、レンジ(持合)相場の際、基準線が分析しにくくなりますが、こういうときは素直にボリンジャーバンドに従うのが有効であると考えます。
ただし、ボリンジャーバンドの欠点は、ボラティリティが拡大しH1もしくはH4付近に株価が移動したとき、どこまで上がるのか(下がるのか)を読み取ることはできません、ですから、ボラティリティ拡大局面では、ボリンジャーバンド単体ではなく、一目均衡表や移動平均線、後述する「オシレーター系分析」と併用することをお勧めします。
証券会社が提供しているチャートでは、ラインが自分で引けたりするものもあるので、それを利用すると比較的簡単にトレンドラインが引けます。(お勧めは楽天証券が提供するソフトMarket Speed)
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