iDeCo(イデコ)をゼロから優しく解説
個人型確定拠出年金(個人型DC/401k/iDeCo)というのは個人が任意で加入することができる年金制度です。自分でできる公的年金の上乗せとして期待されている制度で、非常に高い節税効果や運用効果があり、近年高い注目を集めている年金制度となっています。
2017年1月からは加入対象者が拡大し、20歳以上の方ならだれでも加入することができる制度となりました。
ちなみに、類似の制度に企業が掛金を支払う「企業型確定拠出年金」という制度がありますが、こちらは企業年金に分類される年金です。
個人型確定拠出年金(個人型DC/個人型401k/iDeCo)とは?
()内でいろいろ書いていますが、呼び名がたくさんありますが、全部同じものです。2016年には相性として「iDeCo(イデコ)」がつけられることになり、金融機関等のポスターではiDeCo(イデコ)として紹介されることが多くなると思われます。
iDeCo(individual-type Defined Contribution pension plan)というわけらしいです。
個人型確定拠出年金(iDeCo)が注目されている理由
個人型確定拠出年金(iDeCo)が注目されている理由は大きく3つあります。
1)税制上のメリットが極めて大きい
掛金が全額所得控除可能で、運用益も非課税。NISAではできない商品の切り替え(スイッチング)も自由など税制・運用面でのメリットが大きい。
2)制度改善で加入しやすく
2017年1月からは従来は加入できなかった企業年金のある会社員、公務員、主婦(年金の第3号被保険者)も加入可能になります。これによって対象者が大幅に拡大します。
3)公的年金の減額などが決まっている
公務員の職域加算の廃止(厚生年金への一本化)や、公的年金の受給額の減少などから厚生年金だけの年金では老後に不安を覚える人が増えている。
個人型確定拠出年金に加入する上でのデメリットや注意点
一方でいくつかの注意点もあります。
1)原則として60歳までは出金できない
あくまでも「年金」としての運用なので原則として老後(60歳)までは出金することができません。途中でお金が必要なケースでも出金不可です。
2)運用に固定的な手数料がかかる
個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用には毎月固定的な手数料(定額)が必要になります。証券会社の変更などで多少の節約はできますがゼロにはできません。定額手数料なので運用開始直後は利回りに対して悪影響を与える割合が大きいです。
3)運用のリスクは個人が負う必要がある
個人型確定拠出年金は掛金を運用して老後の年金とする制度です。そのため、運用に成功すれば老後資金は増えますが失敗すれば減ることになります。運用リスクはあなた自身が負う必要があります。
個人型確定拠出年金はするべきか?
現行の制度を考えると、個人型確定拠出年金はやったほうがメリットが大きい制度といえそうです。特に、ある程度の所得がある方であれば所得控除によるメリットが大きいので、それだけでも高い経済性をもたらすことになります。
この「個人型確定拠出年金をゼロから優しく解説」のカテゴリーでは個人型確定拠出年金の上手な活用方法や注意点などをより細かく、よりわかりやすくまとめていきます。
・個人型確定拠出年金が向いている人、向いていない人
・会社経営者・個人事業主にとっての個人型確定拠出年金のメリット、デメリット
・個人型確定拠出年金は定期預金でも十分にメリットがある
・個人型確定拠出年金の手数料は超重要
・主婦は確定拠出年金に加入するメリットなし
・大企業のサラリーマンは個人型確定拠出年金の受給時の節税効果が薄い?
個人型確定拠出年金はどこで始めるべき?
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個人型確定拠出年金をもっとよく知りたい方へ
個人型確定拠出年金について、もっと詳しく知りたい方、活用したい方向けにもう少しiDeCoを掘り下げて説明していきたいと思います。
これから個人型確定拠出年金への加入を考えている方
・個人型確定拠出年金(iDeCo)の節税効果を分析
・個人型確定拠出年金は解約できないリスクを知っておく
・個人型確定拠出年金は小額の掛け金だと手数料でマイナス運用
・個人型確定拠出年金で証券会社・銀行比較
すでに個人型確定拠出年金に加入している方
・iDeCoの年金の受け取り方法の比較と特徴
・勤務先を退職して確定拠出年金をそのままにしている人の対策