不動産投資信託(REIT:リート)
不動産投資をしてみたいけど・・・。というあなたにオススメなのが、J-REIT(不動産投資信託)です。まるで、株式投資をする感覚で、不動産に対して投資をすることができます。手数料や税制面でも優遇されており、不動産投資の初心者の方に特におすすめです。
REIT(リート:ジェイリート)とは
REIT(リート)とは、不動産投資信託証券の略称です。リート投資法人などが、不特定多数の投資家から資金を集め、そのお金を利用して不動産を購入し、そこから得られる賃料等の収益を出資比率に応じて配分される仕組みとなっています。
不動産投資との最も大きな違いは「流動性」です。例えば、不動産投資でビルAを購入した場合、なんらかの理由で、そのビルAを売却しなくてはならない状況に陥った際、不動産投資の場合は、非常にマイナスの要素が大きいです。(買い叩き、手数料等)
対して、不動産投資信託証券(REIT)の場合、流動性が高い為、ほとんどの場合、証券を売却できます。また、手数料も実際の不動産投資と比較して、安くできます。そこで、このページでは、不動産投資信託証券(REIT)について解説していきます。
関連サイト:流動性リスクとは
不動産投資信託(REIT:リート)の特徴
@証券取引所に上場している
・・・株式投資と同じように証券会社を通じて取引を行えます。その為、前述の通り、流動性が非常に高くなっています。
Aリスク分散
・・・不動産投資の場合、例えば空き部屋の比率についてやはり空室リスクがあります。しかし、数百、数千、数万という物件を扱う不動産投資信託証券(リート(REIT))の場合、空室などについては大数の法則によりある一定の割合に収束します。つまり、自分でビルを建てて賃貸に出すよりも安定的な収益を見込むことができます。
B低予算で投資可能
・・・不動産投資の場合、数千万〜数億という資金が必要になり、一般の投資家の場合、銀行から借金するなどの必要がありますが、不動産投資信託証券(リート(REIT))の場合数十万程度から始める事ができます。
Cインフレに強い
・・・一般的に債券などの場合、インフレになった場合、その価値は相対的に目減りする事になりますが、不動産投資信託(リート)の場合、原資が不動産ですので影響は少なくなります。そもそも、不動産はインフレに非常に強い抵抗力を持っています。そのため、リート(REIT)はインフレ対策として非常に有用な金融商品の一つです。
D安定した収益
・・・不動産賃料を分配金の原資としており、「賃料収入-コスト」の90%以上を分配する事が義務付けられています。一般的に考えて賃料が10倍になったり、10分の1になったりする事はありませんよね?ですから、極端な収益の増加は見込めませんが、逆に極端な減少もありません。また、収益が株式と比較して安定している点も魅力です。
以上の特徴を考え、ポートフォリオ形成において、リスク分散という観点から不動産投資信託(リート(REIT))に資産の一部を振り分けるのも良い手段だと思います。
不動産投資信託(REIT:リート)の銘柄と購入方法
不動産投資信託(リート(REIT))には、どんな銘柄があるのか見てみましょう。(2009年1月現在の情報です。また()内の4桁の数字は「証券コード」)
- 日本ビルファンド投資法人(8951)
- ジャパンリアルエステイト投資法人(8952)
- 日本リテールファンド投資法人(8953)
- オリックス不動産投資法人(8954)
- 日本プライムリアルティ投資法人(8955)
- プレミア投資法人(8956)
- 東急リアル・エステート投資法人(8957)
- グローバル・ワン不動産投資法人(8958)
- 野村不動産オフィスファンド投資法人(8959)
- ユナイテッド・アーバン投資法人(8960)
- 森トラスト総合リート投資法人(8961)
- 日本レジデンシャル投資法人(8962)
- 東京グロースリート投資法人(8963)
- フロンティア不動産投資法人(8964)
- クレッシェンド投資法人(8966)
- 日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)
- 福岡リート投資法人(8968)
- プロスペクト・レジデンシャル投資法人(8969)
- ジャパン・シングルレジデンス投資法人(8970)
- ケネディクス不動産投資法人(8972)
- ジョイント・リート投資法人(8973)
- ラサール ジャパン投資法人(8974)
- FCレジデンシャル投資法人(8975)
- DAオフィス投資法人(8976)
- 阪急リート投資法人(8977)
- アドバンス・レジデンス投資法人(8978)
- エルシーピー投資法人(8980)
- ジャパン・ホテル・アンド・リゾート投資法人(8981)
- トップリート投資法人(8982)
- クリード・オフィス投資法人(8983)
- ビ・ライフ投資法人(8984)
- 日本ホテルファンド投資法人(8985)
- 日本賃貸住宅投資法人(8986)
- ジャパンエクセレント投資法人(8987)
- 日本アコモデーションファンド投資法人(3226)
- MIDリート投資法人(3227)
- 日本コマーシャル投資法人(3229)
- 森ヒルズリート投資法人(3234)
- 野村不動産レジデンシャル投資法人(3240)
- スターツプロシード投資法人(8979)
- 産業ファンド投資法人(3249)
以上のような銘柄が現在上場されています。これらの投資証券は証券会社で、普通株と同じように購入する事ができます。証券時価と利回りなどを勘案しながら選んでください。
なお、こうしたリートは証券会社を通じて購入・投資をすることになります(証券会社比較)
その他私募型不動産投資信託(REIT:リート)について
上記で紹介したREIT銘柄は市場に上場されているもので、証券会社に口座を開設すればすぐに投資が可能です。ですが、世の中にはそのほかにも私募(しぼ)型と呼ばれる市場には上場していない不動産投資信託もあります。ここでは、それらについて簡単に解説します。
私募型の不動産投資信託の特徴としては、取引所に上場していない為、その管理コストなどが不要になる為、上場型の不動産投資信託と比較して、利回りが高いのが特徴的です。