不動産投資のメリットとデメリット
不動産投資のメリット
不動産投資のメリットは、賃料収入という比較的安定したインカムゲインが得られるというのもメリットですが、他にも様々なメリット・強みがあります。
資産形成としての強み
この点については「不動産投資と他の投資との違いを知ろう」でも説明しましたが、アパート経営などの不動産投資は銀行融資を利用したレバレッジを利用しやすく、成功することで2棟目、3棟目といったように不動産を増やしていくことができます。
ローンプランニングなどの重要な部分もありますが、成功すれば億単位の資産を構築していくことも可能です。
これは、不動産投資の優れたメリットの一つです。
節税効果が期待できる
給料などで多くの収入を得ている方は、不動産投資を使うことで節税効果を期待することもできます。投資したマンションやアパートなどでは減価償却といって価値の減少を「費用(コスト)」としてあげることができます。
このコストは確定申告をすることで給与所得と通算して税金(所得税)の還付を受けることも可能です。所得税率の高い高収入な方にとってはこうした節税効果は大きな魅力となる場合があります。
保険(団信)を使った遺族補償にもなる
投資物件を購入する時のローンについては団信(団体信用生命保険)に加入することができます。これに加入をしておけば、万が一契約者が死亡した場合にはローンがすべてチャラになります。
仮に5000万円のアパートを1棟買っていれば、自分の死後、遺族に対して収益を生む不動産という資産を借金なしで残すことができます。
不動産投資のデメリット、リスク
いろいろメリットを紹介してきましたが、不動産投資にはリスクもあります。
空室リスクや入居者リスク
不動産投資の中心的収益は入居者からの賃料です。空室ですと当然賃料が入りません。また、入居者がいても賃料を滞納するような場合には大変です。問題を起こすような入居者だとなお手に負えません。
こうしたリスクに対しては管理会社を通じて対応することは可能ですが、問題解決に時間がかかる場合があります。
流動性リスク
これは不動産投資の大きなリスクです。流動性リスクとは、不動産の場合売れないリスクと考えてください。
(参考:流動性リスクとは?)
不動産は株式投資のように取引所があって売買されているわけではありません。あくまでも買いたい人と売りたい人による取引です。不動産には「地域性」があるため。全国から買い手を探すというのが難しく、マーケットが狭いのです。
ですから、売りたい時に売れるとは限らず、また、妥当な相場価格通りで売れるとも限りません。こうした売りたい時に売れない可能性があるというリスクは十分に考えておく必要があります
金利リスク
多くの場合、不動産ローンは変動金利で設定されています。2016年現在の様な超低金利が続けばいいですが、金利が上昇するとローン返済額も増大します。
こうした金利上昇などのリスクがあるということも考えておく必要があります。
災害リスク
大雪、大雨、火災、地震など様々な天災・人災によって建物が被害を受けるリスクがあります。損害保険(火災保険・地震保険)などである程度のカバーをすることはできますが、100%リスクに備えるのは無理です。
自分ですべてを決める必要がある
「不動産投資と他の投資との違いを知ろう」でも説明しましたが、不動産投資は「自分自身の決定」が様々な場面で求められます。
顧客(賃借人)の募集、物件の管理、修繕の時期や金額、不動産ローンの返済プランの立案と返済、パートナーとなる専門家との関係構築などなど。
こうしたことを手間だしやりたくない(全部任せたい!)という方は正直不動産投資には手を出さない方が無難だと思います。