店頭CFDと取引所CFDの違いを知る
通常、CFD取引というと、取引業者(証券会社)と直接取引をする店頭CFDを指しますが、2010年にはCFD取引の取引所版である「くりっく株365」という取引所CFDサービスがスタートしました。ここでは、店頭CFDと取引所CFDとを比較していきならが特徴を紹介していきます。
店頭取引(相対取引)とは
店頭取引というのは、投資家と証券会社(取引業者)が直接取引する方法です。たとえば日経225(日経平均)CFD取引の場合、投資家が1単位8000円で買うという場合、取引業者がそれを引きうける形になります。
取引所取引とは
取引所取引というのは、証券会社(取引業者)が行うのは市場への取次です。市場ではマーケットメイカーというCFDの買い手と売り手がおり、投資家はこのマーケットメイカーと取引します。市場では複数のマーケットメイカーが価格を提示しており、投資家はそれらの中から最も投資家に有利な価格を提示しているマーケットメイカーから買い(売り)ます。
店頭取引と取引所取引はどちらが魅力的なのか?
店頭取引も取引所取引もどちらもメリット・デメリットがあります。大きく「透明性」「手数料(コスト)」「品ぞろえ」「税制」で比較します。
透明性
店頭取引はあくまでも「取引業者」が提示する価格で取引をすることになります。ただし、いくらで提示するかは取引業者が決めることができます。そのため、同じ日経平均株価のCFD取引であっても、A社とB社の提示価格に大きな開きがあるようなこともあります。
一方で取引所取引の場合は、複数のマーケットメイカーによる提示価格の内もっとも有利な条件が投資家に提示されるので、透明性は高くなります。
手数料(コスト)
手数料を考える場合は店頭取引が有利です。店頭取引の場合、取引をするのは「投資家」と「証券会社(取引業者)」の2名だけです。一方で取引所取引の場合は「投資家」「証券会社(取り次ぎ)」「取引所」「マーケットメイカー」というように4名が存在することになります。
そのため、どうしても取引所取引の方が手数料コストが大きくなってしまいます。
品ぞろえ
店頭取引では、証券会社(取引業者)が自社の責任を負える範囲内で取引可能な商品を増やすことができますが、取引所取引の場合安定供給などの立場から沢山の取引商品を増やすことができません。その分店頭取引の方が取引可能なCFD商品の数は多くなります。
税制
CFD取引は先物取引に係る雑所得等としての申告分離課税20%)となっております。かつては店頭取引CFDは総合課税でしたが現在は統一されています。
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