サラリーマンの源泉徴収・税金の内訳としくみ
多くのサラリーマンの場合給料から天引きされるのは「所得税」「住民税」「健康保険料」「厚生年金保険料」の4種類が挙げられます。ここでは、それぞれの天引きされる金額の決まり方や源泉徴収の内容、それぞれの大まかな仕組みを解説していきます。
サラリーマンの源泉徴収の内訳としくみを知っておこう
ここでは、サラリーマンの源泉徴収についてその内訳とそれぞれの天引きされる金額がどのようにして決まっているのかを説明していきます。
「源泉徴収」というのはお給料などからあらかじめ税金や保険料などを差し引いて支給し、本人の代わりに会社が代行して税金などを納付するという仕組みです。
そのため、「月収」と「手取り」という言葉があります。月収はこうしたものが引かれる前の総支給額のこと。一方の「手取り」は税金や社会保険料などが差し引かれて実際にサラリーマンが受け取れるお金のことを指します。
所得税と住民税
収入に対する税金である所得税や住民税はどうやって計算されどのくらいの税金を払わなければならないのでしょうか?多くのサラリーマンの方はこうした計算や納税まで会社がやってくれるので、気にしたこともないという方も多いかもしれません。
基本的に所得税と住民税はどちらも「収入」に対してかかる税金です。1月1日〜12月31日までを1年としてその間に発生した所得に対して税金がかかります。
ただし、それぞれで徴収のされ方が違います。
所得税は概算額を源泉徴収される
所得税は、その所得が発生した月の給料の金額に応じてかかってきます。つまり、今月の給料が○円であればいくら、×円であればいくらといった具合に徴収されます。そして、最終的な年収が固まった段階で、「年末調整」を行い正しい金額へと微調整を行います。
そのため、毎月徴収されている所得税額は確定したものではなく、あくまでも概算で計算されたものとなっています。
この年末調整では「生命保険料控除」や「住宅ローン控除」などの控除を利用することもでき、こうした控除(経費)を申告することで、所得を減らすことができ、結果として年末調整で戻ってくるお金を増やすことができるほか、後述する翌年の住民税も安くすることができます。
また、年末調整だけでなく確定申告をすることもできます。
たとえば「医療費控除」のような年末調整では対応できない控除が利用できる場合には確定申告をすることで所得税を還付してもらえるほか、来年の住民税を安くすることもできます。
医療費控除や確定申告については「医療費を払いすぎたら医療費控除」「確定申告と還付請求」も御覧ください。
住民税は1年遅れで特別徴収される
住民税は所得税とは、異なり「昨年」の所得に対して課せられる税金となっています。社会人1年目の時は思い出していただくと「住民税」の項目は0円だったはずです。これは社会人1年目の前年は大学生で基本的には所得が無いためです。
つまり、今いくらもらっているか?とは無関係に昨年度の所得から計算された住民税を12ヶ月で割って支給しているのです。ここで起こる問題として、「住民税は今年給料が下がっても、または退職していてもかかってくる」ということです。例えば、会社を辞めてしまっても、その年はこれまでと同じ金額の住民税を支払わなければならないことになっています。
住民税は1年遅れと覚えておきましょう。
健康保険料・厚生年金保険料(社会保険料)
社会保険料は大きく「厚生年金保険料」と「健康保険料」の二つの保険料があります。こちらは「標準報酬月額・標準賞与」という給与相当の金額に対して決められた額の保険料が天引きされます。
基本的には4月〜7月の平均報酬を元に「標準報酬月額」が定められ翌1年分の保険料が決められます。(以後、所定の額を超える給与の変動があった場合は変わることがあります)
ちなみに、高いと思う社会保険料ですが、実は「会社が半分を負担してくれています」。ということは実際はその「倍額」の保険料を事実上納付していることになるわけです。
恐ろしい金額ですよね。
健康保険料
病気や怪我をした時に病院にかかる時、自己負担3割で済むのは健康保険に加入しているからです。会社員でない場合には「国民健康保険」という形で加入することになります。
厚生年金保険料
基礎年金である国民年金部分と、収入に応じた「報酬比例部分」で構成されています。
報酬比例部分というのは収入に応じて上昇する保険料です。そのため、収入が高い人ほど多くの保険料を支払うことになりますが、将来年金を受け取る時にはその分、多くの年金を受け取ることができます。
[注意]本情報はあくまでも一般論として掲載している情報です。また、制度の変更等に伴い正しくない情報が掲載されていることもあります。ご自身の税金に関してはご相談されましてもご回答できません。税理士さんなどの専門家や税務署に直接お問い合わせください。
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