外貨預金・外貨MMF・FXを徹底比較
外国為替投資商品の比較では、外国為替投資として利用される主な金融商品についてそれぞれの特徴やリスクなどをそれぞれわかりやすく比較していきます。
外国為替商品の種類(外貨預金・外貨MMF・FXを徹底比較)
一般に外国為替に対する投資商品として知られているのは以下の商品が代表的です。「外貨預金」「外貨MMF」「外国為替証拠金(FX)」それぞれで求める利益の源泉などは異なりますので、それぞれの特徴とそのリスクをわかりやすく説明していきます。
まずは、下の表を見てください。どれも「為替」を対象とした投資商品です。銀行を中心とした「外貨預金」、証券会社を中心とした「外貨MMF」、それに最近では多くの銀行・証券会社で導入されているFX取引(外国為替証拠金取引)です。
手数料 |
リスク |
金利 |
税金(売買/利息) | |
外貨預金 |
20銭-1円 |
為替リスク 銀行信用リスク |
0.05% |
譲渡:最高50% 利子:20% |
外貨MMF |
20銭-50銭 |
為替リスク 投資先信用リスク |
0.176% |
譲渡:非課税 利子:20% |
FX(証拠金取引) |
無料-3銭 |
為替リスク 業者信用リスク |
0.50% |
譲渡:20% 利子:20% |
・預金金利は新生銀行の円普通預金金利、外貨MMFは野村外貨MMFの金利、FXはくりっく365におけるスワップポイントを参考に算出しています。(09年10月09日現在)
それでは、これら三つの外貨商品の違いについて、「手数料」「リスク」「金利」「税金」の4項目から具体的に見ていきます。
外貨預金・外貨MMF・FXの手数料(為替手数料)
為替手数料で言うと、外貨預金が最も不利で、FX(外国為替証拠金取引)が最も有利となります。為替取引における手数料は取引額に対して大きな影響を与えます。手数料片道50銭といわれてもたいした金額ではないように感じるかもしれませんが、仮に米ドルの為替レートが1ドル=100円と考えた場合、
外貨預金:片道:50銭-1円→往復で1円〜2円(手数料率1%〜2%)
外貨MMF:片道:20銭-50銭→往復で40銭〜1円(手数料率0.4%〜1%)
FX:片道:5銭→往復で10銭(手数料率0.1%)
以上のようになります。往復とは、外貨投資の場合、円→外貨→円という取引をして始めて利益確定ができるため、最低2回の取引が必要となるためです。行きと帰りで往復。
さて、「外貨投資の比較表」を見ていただくと分かるとおり、米ドルの預金金利は現在0.05%程度です。対して、外貨預金の手数料率は1-2%。つまり、1年間預金しても、円に戻したら大きな赤字となってしまうわけです。一方で、手数料の安いFXの場合は、金利0.5%で手数料率0.1%ですので黒字になります。
外貨預金・外貨MMF・FXのリスク
意外と見落とされるのが、外貨投資におけるリスクの違いです。
まず、すべての外貨投資で共通なリスクが、為替レートの変動によるリスクです。一般には、FXがリスクが高いんじゃないの?といわれますが、それは勘違いです。そのリスクとは、あくまでもレバレッジを使うことにより大きな資産を運用することによるリスクで本来のリスクの違いではありません。
外貨預金でも外貨MMFでもFXでも、為替レートの変動幅は同じです。(むしろ手数料が大きい分外貨預金のほうがぶれは大きくなります)
つまり、投資としてのリスクは同じで、あとはどれだけ資金を投入するかでリスクが変わってくるのです。(この資金の投入量によるリスクは「レバレッジについて」で詳しく説明します)
さて、それでは、外貨預金、外貨MMF、FXにおける個別のリスクについてみていきます。
リスクの種類 |
||
外貨預金 |
銀行信用リスク |
銀行が破綻した場合、保護の対象外である。つまり、銀行が破綻したら元本が目減りするリスクがある。 |
外貨MMF |
投資先の信用リスク |
基本的に証券会社が破綻した場合も保護される。たただし、リスクはほとんどないが、外貨MMFの投資先が大規模なデフォルト(債務不履行)を起こした場合、債券価格の低下により元本が毀損するリスクがある。 |
FX(証拠金取引) |
業者の信用リスク |
相対取引を利用している場合は、業者の破綻により一定期間取引ができなくなるおそれがあるが、原則として顧客資産は信託保全されているので、最終的には保護される。 |
外貨預金・外貨MMF・FXの金利
金利については、如実に反映されているのが分かるかと思います。銀行預金が0.05%、外貨MMFが0.176%、FXが0.5%と外貨預金とFXでは10倍もの差がついています。
つまり、外貨投資をする際に、外貨として保有しておくことで金利収入を得ようという場合、FXが最もお得ということになります。
ただし、FXの場合の注意点として、FXの金利相当とされるものは「スワップポイント」というもので、厳密には金利ではありません。これは金利差の交換というもので、詳しくは「スワップとは」のページで解説しているのでよんで欲しいのですが、簡単に説明すると、円とドルの金利差をあらわしているだけなのです。
つまり、今は円金利<米ドル金利となっているので、金利をもらえるのですが、将来円金利>米ドル金利となった場合、FXで米ドルに投資している投資家は逆に金利を支払う必要が出てくるのです。
外貨預金・外貨MMF・FXの税金
外貨預金・外貨MM・FXにおいてそれぞれ税金がことなります。なお、FXの場合、相対取引の場合と取引所取引(くりっく365・大証FX)の場合で税制が異なります。
外貨預金 |
譲渡益(売買益) 利子所得(預金利息) |
外貨MMF |
譲渡益(売買益) 配当所得(外貨MMFによる分配金) |
FX(証拠金取引) |
譲渡益(スワップ収入を含む):相対取引の場合 譲渡益(スワップ収入を含む):取引所取引の場合 |
以上から、税制的に最も恵まれているのは、外貨MMFです。利息(配当)については源泉徴収をていくれますし、譲渡益(為替差益)については非課税です。次に有利なのが、くりっく365や大証FXなどのFX取引所取引です。ついで、外貨預金、FX(相対取引)となります。
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